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硬さ試験について
弊社取扱機種について
ビッカース硬さ試験について
ヌープ硬さ試験について
ロックウェル硬さ試験について
【 基 本 】
ビッカース硬さとは、対面角136。のダイヤモンド正四角錘圧子を用い、試験面にピラミッド形のくぼみをつけた時の試験力を、永久くぼみの対角線長さから求めた表面積で除した商で表します。
ビッカース硬さ試験機は、均質な材料に対しては、加えられる試験力の大小に関係無く一定の値の硬さがえられます。
また、最も軟らかい材料から最も硬い材料にいたるまでも連続して同一尺度で硬さが測定できる特徴があります。
ビッカース硬さ試験機・微少硬さ試験機では、ビッカース圧子とヌープ圧子の両方が用いられるように制定されています。(微小硬さ試験機参照)
【 用 途 】
●航空機・自動車等の精密部品 ●ロックウェル 硬さ試験機で測定できない薄板・小物部品
●表面硬化品(高周波、浸炭焼入れ)の表面硬さ、断面硬さ分布 ●普通鋼:厚板、薄板、鋼管、線材等
●特殊鋼:棒鋼、異形鋼、線材等 ●ステンレス鋼:薄板、パイプ ●構造物(タンク、橋梁等)
●溶接部の断面硬さ分布:造船用厚板、溶接鋼管(UO、スパイラル等)
クリア
【 基 本 】
ビッカース方式で、試験力がより小さくなりミクロ的な計測に適したもので、わが国では、試験力1kgf以下のものをそう呼んでいます。
微少硬さ試験機は、他の硬さ試験機と比較し、遥かに小さな試験力を有している為、非常に幅広い範囲の材料の測定ができ、また、硬さを厳しく追及する分野では不可欠の硬さ試験機です。
大変幅広い分野におけるより精密な硬さ試験を行う目的で開発された硬さ試験機です。
ヌープ硬さ:対稜角角172。30’と130。の断面が菱形のダイヤモンド四角錘圧子を用い、試験面にくぼみをつけたときの試験力を、永久くぼみの長い方の対角線長さから求めた投影面積で除した商で表します。
くぼみの形状はビッカース圧子のくぼみと異なり、縦と横の対角線長さが等しくなく菱形を呈します。これによると長手の方向は材料に圧子を押込んだとき、端部の塑性変形量が少ないので、もろい材料にも適し、刃物で傷をつけたような細長いくぼみのため、非常に接近した間隔での連続打点や、また、ビッカース圧子に比較し、くぼみの深さが極めて浅いため、非常に薄い試料の測定、また、非常に浅い表面硬化層の、断面硬さ分布をとるような場合に極めて有効です。
【 用 途 】
●極小部品:時計、計算機、電子部品等 ●メッキ層、特殊コーテング層 ●金属組織内部の硬さ
●浸炭、窒化、軟窒化等の浅い表面硬化層:表面硬さ及び断面硬さ分布●刃物、歯車等の先端部
●溶接部の断面硬さ分布:ミクロ的細かい試験 ●金箔、鉄鋼薄板、合金薄板、細線等の表面及び断面硬さ
●セラミック、ガラス、宝石、錠剤、骨、歯科材料等の特殊非金属材料 ●一般熱処理品の表面硬さ
【 基 本 】
ロックウエル硬さ試験機は、ダイヤモンド圧子または鋼球圧子を用いて、最初に初試験力を加え、次に追加試験力を加え、再び初試験力に戻した時、この前後2回の初試験力における圧子の侵入深さから、リニアゲージ等を用いて硬さを求めるものです。用途はプラスチックのような極軟材料から超合金まで、大物から小物までと大変幅広く、素材の段階から最終製品の検査段階と多くのところで使用されています。
ロックウェル硬さ試験では、その硬さ値にスケールと称する独特の記号をつけます。これは、他の試験方法には見られないもので、使用する圧子と試験力との組合せで、数多くの種類があります。
このスケール記号は世界共通でそれをつけることにより、いかなる場合でも容易にその測定条件を理解する事が出来るという特徴があります。ロックウェル硬さ試験機には通常の試験機の他に、軽い試験力を持つロックウェル・スーパーフィシャル硬さ試験機があり、この両機能を兼ね備えた「ツイン・ロックウェル硬さ試験機」もあります。
【 用 途 】
項 | スケール | 圧子 | 初試験力 (kgf) |
試験力 (kgf) |
用途例 |
ロックウェル硬さ | C | 頂角120。、先端半径0.2mmのダイヤモンド円錐圧子 | 10 | 150 | B100以上の硬い材料で、C70以下のもの |
D | 100 | Cスケールよりやや軽い試験力を希望するもの(浅いか中位の肌焼鋼) | |||
A | 60 | 超鋼合金、薄鋼板や浅い肌焼鋼 | |||
G | 直径1/16インチ鋼球 | 10 | 150 | Bスケールより硬い材料 | |
B | 100 | 焼きなました状態の鋼でB0。100の硬さの材料 | |||
F | 60 | 軸受けメタル、焼きなました黄銅、銅、薄板 | |||
K | 直径1/8インチ鋼球 | 10 | 150 | 非常に柔らかい材料(軸受けメタル、極薄い材料) | |
E | 100 | ||||
H | 60 | ||||
P | 直径1/4インチ鋼球 | 10 | 150 | 非常に柔らかい材料(プラスチック、鉛、極薄い材料) | |
M | 100 | ||||
L | 60 | ||||
V | 直径1/2インチ鋼球 | 10 | 150 | 同上 | |
S | 100 | ||||
R | 60 | ||||
スーパーフィシャル硬さ | 45N | 頂角120。、先端半径0.2mmのダイヤモンド円錐圧子 | 3 | 45 | 窒化鋼、浸炭鋼、硬い材料の薄板 |
30N | 30 | ||||
15N | 15 | ||||
45T | 直径1/16インチ鋼球 | 3 | 45 | 鋼、黄銅、青銅の薄板 | |
30T | 30 | ||||
15T | 15 | ||||
45W | 直径1/8インチ鋼球 | 3 | 45 | 極軟材料 | |
30W | 30 | ||||
15W | 15 | ||||
45X | 直径1/4インチ鋼球 | 3 | 45 | 同上 | |
30X | 30 | ||||
15X | 15 | ||||
45Y | 直径1/2インチ鋼球 | 3 | 45 | 同上 | |
30Y | 30 | ||||
15Y | 15 |